えー!初めに言っておくとそういう感じの記事なんですが、最近起きてる話題とは関係の無い部分で話を展開するので、先入観とか無しに読んでくれると嬉しいです!いや難しいけど!
この記事の次は本当に観劇感想だから!ね!(自分に言ってる)




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【1】まずはじめに読み飛ばしていいとこ
この部分は正直今回の主張部分では無いので読み飛ばしてくれ!皆知ってる話だから!

現代の日本のマーケティングは「特定層に刺さる」ように作られています。
テレビ番組なら「この年齢のこの性別の視聴者に支持されている」事が分かる為それに応じたスポンサーが入る。例えば水ダウのスポンサーは金融業者が多いし、子供に支持されているアニメ作品にはホビー業界のCMがよく入る。クレラップのCMは子供の親狙いだろう。多分。
漫画雑誌も同様であり、ターゲット層が設定されている。本屋さんに行けば漫画を探すときはまるでトイレのように、少年コミック・少女コミックと分けられた棚を探しに行く。
何を当たり前のことを並べているんだと思うやん。そう当たり前である。

既に読者に支持されているのが分かっているのだから、読者に受けるネタという事で各雑誌には雰囲気の偏りが生じる。王道の冒険モノが好かれる雑誌もあればお色気が好かれる雑誌もあるだろう。これは言わばローカルルールだ。方言のようなものだ。既に確立されている空間に急に異物を混入させても上手くいくわけがないように思う。少年誌に少女漫画を載せても上手くいくわけが無いしただ浮くだけに終わるだろう。同様にグラビア表紙もマーケティングの結果なのだから個人感情レベルでの排斥は無理なように思う。出来るとすれば書店内でも少し奥まったところに配置するくらいの配慮である。ちなみに自分の知る限りでは少年誌はちゃんと倫理観の範囲内に収まってる気がする。青年誌は知らない。

そんな訳で少年誌、少女誌と定義されたものに、主に読んでいる読者層以外を狙ったものを入れても、それはアピールにはなるかもしれないが売り上げには何ら影響がない物と判断している。それは中本に辛くないラーメンを置くような物であり、スイパラにカツ丼を置くような物であり、マックにベジタブルチキンバーガーを置くような物であり、ちゃおにでんぢゃらすじーさんを載せるようなものである。(こういう話はこの後の観劇感想の話にも多少繋がってくる)

…だが!だがである。こういった話はあくまで雑誌の中だけでの話である。これを急に外へ、具体的には渋谷の広告に持ち出したらどうなるかと言うと、流石にギョッとするであろう。我々は自分達の縄張りの中の知識だけで殴り合いをしてはいけない。個人的には漫画自体は全然悪いと思わないし、1話だけ読んだけど非常に面白かった。あとドラゴンエイジと言えば菅原健二先生を応援している。

…だが!(2回目)
なぜよりによってそのイラストを選んでしまわれたのか…ッ!!
それじゃなければ全然行けたろッ!!

もし俺が誰かを批判するとすればこの献血ポスター企画を出した人だろう。今まで散々似たような問題あったろ!海女さんのやつとか色々!頭に入れておけばもう少し炎上避けられたろ!と。ここですね。ぶっちゃけ外野でフェミガーオタクガーとレッテル張りの応酬を続けているようでは問題の本質は一生解決しないと思いました。この言葉を多用すると話がズレてくるので以降は使わないようにします。





【2】んで主張したい、性別の壁の無い漫画雑誌を作る事は可能か
ここからです。
まず先程漫画雑誌が完全に男女でセパレートされているという話をした。これは明確なソースが存在する。日本雑誌広告協会という一般社団法人が公開している「雑誌ジャンル・カテゴリ区分」だ。


▲ここまで書いて思った この情熱を卒論に注げ

コミック誌は全て「少年」「男性」「少女」「女性」いずれかに分類されている。
もちろん分かっている。女性でもここにある少年誌や男性誌を読むことくらい。少年サンデーの変遷を9年くらい購読して追っていた俺が言うのだから間違いない(ほんとか?)。
そして同時に、こうしたレッテル張りがされていても各雑誌には誰でも読めるような漫画がいっぱい載っている事も知っている。だからこそ漫画のアニメ化によって、日本を代表するカルチャーにまで上り詰めた作品はごまんとあるのだから。

ただ同時に、先程書いたように雑誌には雑誌特有の雰囲気がある。唐突にお色気が挟まる事もあるし、俺が今日急に少女雑誌を持ってレジに行けるかといえばかなり勇気がいる。そして正直青年誌も勇気がいる。えっお前7月位にエロ本をレジに持って行ったって?シーッ!

ここでようやく自分の主張が言える。

「男性向け・女性向けの区分が無い漫画雑誌を創設する事は可能だろうか?」

飲食ならラーメン屋やスイパラ以外にもファミレスがあるように、漫画雑誌にもファミレスがあったっていいだろ!という話である。さっきテレビの話をしたけどテレビ局も1番作りたいのは家族で見れる番組である。
誰の居場所も迫害するつもり無いし、攪拌するつもりも無い!!!!あくまで誰でも読める漫画を移籍する+新たに立ちあげる形の雑誌構想だ。

売れているという理由だけで特定層の為だけに尖った作品を安易に広告に使う事故を起こすくらいなら、そういった心配のないスタンスで作られた漫画雑誌を作れば最初から安全だという考え方である。おそらくウェブ上だとそれは実現しているところもあるだろう。紙媒体ではそれは不可能なのだろうか?紙媒体の部数が全体的に低迷しているし、無謀な挑戦をする体力は残されていないようにも思っているが、主張するだけしてみよう、という話だ。

今までの漫画雑誌は特定層への求心力は高かったが、同時に非特定層をはじめからお客さんと想定しない事でかなりの数を切り捨てていた。もし実現すれば実はかなり幅広い求心力のある物が作れると思っているのだが…どうなんだろうか?これ以上は正直専門の人じゃないと分からないだろうし、専門の人が鼻で笑うようなことかもしれない。早く鼻で笑ってくれ。





【3】過去の事例から見る、性差の壁を超える娯楽雑誌の難しさ
ここまでの話は先月、犬山に行く途中に話をしたのだが、正直上手くいかないだろうな、と思っている。選択肢を作る事が出来ただけで、多分雑誌としては毒にも薬にもならず廃刊となるだろう。
そう思う理由に、現在では休刊となった雑誌がある。ご存知の方も多いであろう、「学年誌」だ。

小学館の雑誌「小学一年生」は今でも毎月最新号が出ているが、私が小学生の頃は「小学二年生」~「小学六年生」まで存在した。ドラえもんの連載が始まった雑誌であり、2000年代にはでんぢゃらすじーさんも載っていたのだ。そして少女漫画も載っていた。丁度この前の中学準備ゼミ漫画の男の子・女の子バージョンみたいな感じだ。
ところが発行部数の低下を理由に、学年の高い方から次々と休刊。大きな原因は少子化にあるが、既に小学生相手でも「男女の嗜好の差」に対応しきれなくなったことを認めている。
なお、小学館は学年誌を読むような少年少女層の2大受け皿を既に成功させていた。コロコロとちゃおである。


また同じく児童誌になるが、「コミックブンブン」は創刊時には両性向けの作品が混在していたという。時が経つにつれて少年向け漫画のみが残り、純然たる「コロコロのライバル」みたいになったイメージがある。男女問題とは無関係だがこちらも現在休刊状態だ。

これがもう少し年齢が上の層になると何が該当するのかよく分からない…クレヨンしんちゃんが掲載されているまんが○○○系がそうなんだろうか(きららとかじゃない方)。ここら辺は勉強不足なので偉い人お願いします。

そんな訳で、結局のところ現状維持が続きそうだね!と思ったのでこのブログは願望留まりであり、なんたら表明留まりになった気がする!結局もっと立場の強い人が何か言わねえと何にもならんわ!はい!とりあえず皆火種投げるのやめよう!(雑締め)




以上です。結構な文字数な割には何も言えてないなコレ!次は本当に観劇感想なので許してください…